2002.09.12
上書き保存も怖くない?.....
「UnErase」の秘めたるチカラ


先日、Illustratorで作業をしているときの出来事でした。

レイヤーを10枚ほど重ねて、パンフレットをつくっていたのですが、いちばん上のレイヤーだけを「別名で保存」するため、残りのレイヤーをすべて削除しました。
そして、「別名で保存」をしたつもりが、なぜか「保存」を選択しまったのでございます。
その上あろうことか、そのままIllustratorを終了させてしまいました。
たまたまその日は風邪気味で、アタマがボーっとしていたので、上書き保存したファイルを開くまで、そのことに気が付きませんでしたですよ。

で、問題のファイルを開いたとき、私のショックは絶頂に達しておりました。
なんたって、9枚分のレイヤーが、すべて「無」になってしまったんですから。
それはもうオロオロしましたですよ。
いったいどうしたらいいのか、しばらくの間、途方に暮れましたね。
最初からつくり直すしかないかなぁ〜って、腹をくくったその時、「もしかしたら」というわずかな願いを込めて、なぜか私はノートン先生の「UnErase」(本来の目的は、ゴミ箱から消去したファイルを回復させるアイテム)を開いておりました。

「もしかしたら」その中に、上書き保存する前のデータが回避しているかもしれない………、確信はありませんでしたが、ワラをもつかむ気持ちでしたね。

「たぶんダメだろうなぁ〜」って、ボーっとしながらも、一生懸命探していたら、なんとそれらしきファイルが見つかったのですよ。え〜、ホントかよぉ〜、ってな気分でした。
回復率は「良好」です。
で、神にも祈る気持ちで「回復」ボタンをクリックすると、見事ファイルは、上書き保存する前の(つまり、レイヤーが10枚残っているとき、最後に保存をかけた)状態で、復活してくださいました。

いやはや、こんなことができるなんて、「UnErase」を見くびっておりましたですよ。
「こんなこと、常識さ」という方も多いかと思いますが、私はマジに知らなかったので、目からウロコでございました。

それではその時の状態を、カンタンに再現いたします。



Illustratorで文字を入力して、「実験.ai」というファイル名で保存をかけます。



そしてそのままの状態で、別の文字を入力して、上書き保存します。
この段階で、最初に入力した文字である「実験」を保存したファイルは、事実上ハードディスクには存在しないことになりますよね。
で、Illustratorを終了させます。

あ、しまった、どうしよう………、ってな感じで、アタフタしながら「UnErase」を開いて、上書き保存する前の「実験.ai」を探します。



ファイル名は任意に決まるみたいですが、保存した日時とファイルサイズを考えると、どうやらこの「AI Temp 00000097518」というファイルが、上書き保存する前の「実験.ai」のような気がします。
そこで「回復」ボタンをクリックすると、



回復しました。

さて、本当に回復しているでしょうか。



回復したと思われるファイルを恐る恐る開いてみると、



やっほー、見事「上書き保存」する前の状態で、回復しておりました。
ファイル名を変更して保存し直せば、問題はないでしょう。

果たしてこの技は、100%成功するのか、また、Illustrator以外のアプリケーションでも可能なのか、その辺の確信はありません。
さすがにPhotoshopのTemporary Fileは、無理でしたけど………。
いずれにせよ、「上書き保存」をして困ってしまった時、最後の手段として試してみるだけの価値はあるかと思いますよ。

でもね、例え「上書き保存」したファイルが回復しなくても、私のことを恨まないでくださいまし。運不運や、アプリケーションとの相性もありますから。
たまたま私が、運がよかっただけかも知れませんしね。





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