File No.035 そっぽを向くペアカップ
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今回は、我が家の家宝をご紹介いたします。
今から約20年ほど前、石川県の加賀地方をトラベルしてきたぼくの親父が、当時新婚だったぼくと女房のお土産にと買ってきてくれた逸品でございます。
加賀と言えば、「九谷焼」。
九谷角米のサインが入った、それはそれは貴重な湯飲みです。

なんと言っても、角米の「角」の字が微妙に間違えていますので、誤字のある九谷焼、まさに稀に見る逸品でございますね。
さらにこの湯飲み、ご覧の通り、

とても不思議なペアカップです。
「わたしのこと好き!」
「うん好きだよ!」
ほっぺたの色以外はすべて同じ顔の、とても不思議なペアカップです。
血色のいい女性に比べて、真っ青なほっぺをしている男性が、妙にせつないですねぇ〜。
さて、この湯飲みにはおしゃれな取っ手が装備されています。
ちゃんと腕を組めるように計算されています。
ほら、ご覧の通り、

腕を組むと、お互いそっぽを向いてしまうんでございますね。
おまけに、
「うん好きだよ!」
「わたしのこと好き!」
って、会話もすれ違うふたり。
まさにぼくと女房の「今」を、見事なまでに再現いたしております。
さて、このペアカップですけど、今でもお土産屋さんで販売されているのでしょうか。
それ以上に気になるのが、このペアカップをどんな顔をして買ったのか、その時の親父の顔が、どうやっても想像できないんですよ。
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