愉快なトラベル、ちょっといい話-2-
海ほたる 嗚呼海ほたる 海ほたる
思わず一句唸ってしまいましたじゃ。
正直な気持ちを申しましょう。
儂はたぶん死ぬまで一度たりとも海ほたるに行くことはない!と確信しておりましたじゃ。
なんたって東京をクルマで移動するなんてコトは絶対ないと思っておったし、そもそも海ほたる自体に興味がなかったからな。
ところがひょんなコトから海ほたるじゃ。
いやはや、このまま一生、死ぬまで一度も目にすることができなかったであろう海ほたるで、こうして時間を過ごせるなんて、これもそれもナビ公のお陰じゃ。
海ほたるで昼飯を食った儂らご一行は、なんとなく感動しておったよ。
「よくこんなすごいものを作ったなぁ〜」
「まるで観光地だ」
「でも何があるというんじゃ?」
「……………」
「……………」
「クルマもたくさん止まっているね」
「もう少し晴れていたら海がきれいだったのに」
「でも海以外、何があるというんじゃ?」
「……………」
「……………」
「あ、あっちへ行ってみよう」
「おみやげも見てこようか」
「おいおい、皆の衆、待ってくだされよぉ〜!!!!」

楽しそうに談笑する皆の衆。
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誰にも相手にしてもらえず、ひとり佇む孤独が似合うニヒルな儂。
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ひとり残された儂は、オロオロとどこまでもさまよい続けました。
(中略)
さ、気を取り直して出発じゃ出発じゃ!!!!
時計はすでに2時30分を回っておった。
早く「鴨川シーワールド」に行かないと、3000円(正確には振り込み手数料や送料も加算して3228円)損してしまいますぞ。
おい、運転手くん、早く出発じゃ出発じゃ!!!!
アクアラインから千葉県に上陸。木更津から房総スカイライン、鴨川道路と、有料道路をどんどん走って、鴨川シーワールドに到着したのは4時50分じゃ。
閉園時間まであと1時間10分。
うんうん、儂の予定よりも10分も早く着きましたじゃ。
有料駐車場のゲートで、係りのおばさんが、
「今日は鴨川にお泊まりですか?」
と、めんどうくさそうに聞いてきよった。
「そうじゃ、お泊まりじゃ!!!!!」
「それでしたら本日のショーはほとんど終了していますので、明朝お越しになったらいかがでしょう?」
「いや、本日でないとマズいんじゃ。入りますじょ、入れてくだされ!!!!」
「は、はい。それでは駐車料金はサービスいたします」
「これはサンキューじゃ」
なんとなく得をしましたじゃ。
なぜ本日入場しないとマズいのか、その答えは至ってシンプルじゃ。
オークションで購入したチケットの有効期限が「本日(3月31日)」だったからじゃ。
たとえ1時間でもいい。無駄にできないんじゃよ。
でもね、オークションで入手した招待券が6人分、残り4人分(おとな2人、こども2人)は割引券で入場したんじゃが、たった1時間のために約1万円(オークション500円x6、おとな2240円x2、こども1120円x2)は、はたしてお得じゃったのか…………、今はもうクヨクヨ考えないコトにするじょよ。

芸達者なアシカの皆さん。
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さて、園内に無事侵入した儂らは、とりあえず「本日」最後のイベントである「アシカパフォーマンス」を見たり、シャチのイベント会場で公開されていたトレーニング風景を見たり、ソコソコ楽しみましたじゃ。
ソコソコと言っても、奥さんがよく口にする「あ〜んソコソコ」とはまったく違う意味なので、勘違いしないよう、よろしく頼みましたぞ。

シャチの皆さんも張り切ってトレーニングをしておりました。
次回はもっと早く入園にして、トレーニングではなく、ちゃんとしたパフォーマンスを見ていたいものですじゃ。
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閉園のアナウンスぎりぎりまで園内をさまよった儂らご一行は、きょう初めてまともな行楽地に来たような気がする、と心に誓いながら、本日宿泊するホテルに向かうのであった。
次回につづく。
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